母の預貯金を無断で使い込みしたことが疑われ、訴訟となったが、取引明細の開示による和解できた事例
ご依頼者様の属性
性別:女性
年代:60代
お住まいのエリア:市内
相続人との関係:娘
遺言:無
相続財産の種類(不動産、有価証券など)
相手方について
年代:60代
相続人との関係:息子
エリア:市外
ご相談のきっかけ、背景
長年、ご依頼者様は、施設に入られたお母様(被相続人)のお世話をしていました。ご依頼者様は、お母様の預貯金を使い、お母様の生活に必要なものを購入していました。
お母様がお亡くなりになった後、お兄様からお母様の預貯金の取引履歴の引き出し金額をみて、ご依頼者様に対して「使い込んだだろう」と訴えてきました。
ご依頼者様としては、お母様のために使ったお金なので、返す必要はないと思っていましたが、お兄様から訴えられてしまい、どうしたら良いのか分からず困り果て、当事務所にご相談にご来所されました。
当事務所の対応
お兄様から裁判が提起されたので、まずは答弁書を提出しました。
その間、ご依頼者様には、お母様の為に支出した領収書などを揃えてもらい、当事務所で整理して、使途について可能な限り明らかにしました。
ご依頼者様自身の食事代として使っていた部分はあったので、一部取り込んだものとして、お兄様に返すということで、ご依頼者様もご納得されました。
結果
請求額431万円程から減額することができ、ご依頼者様側が100万円を支払って和解となりました。
依頼から和解まで8ヵ月ほどで解決することができました。
担当弁護士よりひとこと
使途不明金を明らかにするには、資料を精査するなど手間がかかります。また、専門家の知識も必要なので、訴えを起こされた場合は、弁護士にご相談下さい。
そもそもご両親の預貯金を使って、ご両親の面倒をみる場合、家計簿などをつけておくことをお勧めします。
また、ご両親のために使ったものについては、領収書も取っておいた方が良いでしょう。
当事務所にお問い合わせの多い内容
よくあるご質問について
- 亡き父が遺産のすべてを内縁の妻に相続させるという遺言を残していた事例(相続人からの遺留分の請求)(高松市外)
- 亡くなった実母の遺産について、妹から、相談者は実母の本当の子ではないと主張され相続放棄を求められるも交渉により800万円を獲得した事例(高松市在住)
- 故人の滞納した母子福祉資金貸付金を相続放棄して解消した事例(高松市在住)
- 連絡が取れなかった相続人と弁護士が付くことで連絡がとれ早期に解決できた事例(香川県在住)
- 香川県外居住の相続人が香川県に在住の後妻に遺産分割を求めた事例
- きょうだいの1人に夫婦の財産が承継されるよう夫婦で遺言を作成した香川県内の事例
- 遠方(東京)に住んでいる相続人の財産を調査し、相続放棄をできた事例
- 父親の遺産の使い込みが指摘され、領収書を精査し支出を明らかにしたことで和解できた事例
- 母の預貯金を無断で使い込みしたことが疑われ、訴訟となったが、取引明細の開示による和解できた事例
- 遺言無効を訴えられ調停を起こされたが、証拠によって遺言の有効性が認められた事例