母の預金の使い込みを指摘され、訴訟となったが、生活費であることを立証し和解できた事例
お越しいただいた相談者の年代
70代女性
相談者と被相続人の関係
母
遺言の有無・内容
なし
法定相続人の人数と関係
3人(被相続人の子ら)
相談内容
生前、相談者の母は、認知症で老人ホームに10年ほど入所していおりました。その間の、実家の固定資産税の支払いや、入所中に必要なタオルや肌着、オムツなどの衛生用品の購入、孫の結婚祝い、ひ孫の誕生祝い、病院に入院したときの医療費の支払い、などの金銭管理は相談者がしていました。また、お見舞いのときに買ったお菓子やガソリン代、昼食代なども母の預金から支出していました。
母の死後、相続手続を進めようとしたところ、法定相続人の1人から、「母のお金を相談者が使い込んだので、使い込んだお金の3分の1を返せ」と主張、訴訟を提起されたため、どうしようもなくなり、当事務所の弁護士にご相談いただきました。
対応と結果
相談にお越しいただいた段階で、既に裁判が起こされていたので、当事務所の弁護士に代理人のご依頼をいただき、訴訟の中で対応することになった。
相談者がお金を管理するようになってからの支出について、あるだけの領収書を持って来ていただき、整理し、かつ領収書はないが支出したものについてもリスト化し、その支出が説得力を持つように当時の母の生活が分かる写真等も準備していただきました。
主張を裏付ける証拠をなるべく揃えていただいたわけです。
立証がしきれない部分と母のために支出したとは言い切れない部分を含めて、和解金として80万円ほど支払うことで和解となり、解決しました。
支払うことになった和解金は当初予定していた範囲内であったため判決ではなく、和解で解決する運びとなりました。
解決までの期間
およそ1年
当事務所にお問い合わせの多い内容
よくあるご質問について
- 亡き父が遺産のすべてを内縁の妻に相続させるという遺言を残していた事例(相続人からの遺留分の請求)(高松市外)
- 亡くなった実母の遺産について、妹から、相談者は実母の本当の子ではないと主張され相続放棄を求められるも交渉により800万円を獲得した事例(高松市在住)
- 故人の滞納した母子福祉資金貸付金を相続放棄して解消した事例(高松市在住)
- 連絡が取れなかった相続人と弁護士が付くことで連絡がとれ早期に解決できた事例(香川県在住)
- 香川県外居住の相続人が香川県に在住の後妻に遺産分割を求めた事例
- きょうだいの1人に夫婦の財産が承継されるよう夫婦で遺言を作成した香川県内の事例
- 遠方(東京)に住んでいる相続人の財産を調査し、相続放棄をできた事例
- 父親の遺産の使い込みが指摘され、領収書を精査し支出を明らかにしたことで和解できた事例
- 母の預貯金を無断で使い込みしたことが疑われ、訴訟となったが、取引明細の開示による和解できた事例
- 遺言無効を訴えられ調停を起こされたが、証拠によって遺言の有効性が認められた事例